
最大の問題、派遣労働者と正規労働者の待遇の差
さて、ここが派遣労働に対して一番大きな問題を生んでいるポイントといえるでしょう。既に説明したとおり、派遣労働者が労働契約を結んでいる相手は派遣元企業、そして実際に従事するのは派遣先企業です。では賃金を払うのは?勿論、派遣元企業になります。派遣元企業は、労働基準法の賃金保護規定に則って、労働者に対して賃金を払う義務があります。さて、ではよく考えてみてください、派遣事業所に務めるAさんは、派遣事業所の給料である25万円を毎月受け取り、派遣先企業に従事しています。しかしこの派遣先事業は、日本でも有数の大企業であり、正社員は100万円以上の給料を受け取っています。……ということです。実際、Aさんが就労しているのは大企業の方であり、仕事の内容も本来であれば100万円以上の賃金が払われている内容を行いながらも、その賃金は四分の一になってしまっている、というのが最大の問題になります。勿論これは極端な例ですから、実際にここまで格差の開いていることがあるかどうかは別ですが、少なからずこういった問題が発生してしまっていることは、間違いありません。